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GWは穂高へ! (後半)

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涸沢からザイテングラートの雪面を登り白出しのコルへ!
夏場と違い残雪期はほぼまっすぐに進めるのでラクチンだな~





上り詰めて穂高岳山荘へ。
いつも思うのですがここの小屋と北穂高の小屋はよくもまあこんなところに造ったな~
とシミジミ思います。 でもここに小屋があるのと無いとでは大違いですからね。ありがたい!
どれくらいのところかと云うと標高日本第3位(3,190m)の奥穂高岳と
標高日本第8位( 3,110m)の涸沢岳の間、「白出(しらだし)のコル」(2,996m)に建っています。

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ストーブって素晴らしいです!
当たり前だけど温かい~

今日は岐阜県側から強い風で長野側から稜線に出た途端にウエアなどがバリバリ凍るほど・・・
ストーブの温かさが身に沁みます。
それにしても電気などの暖房と違い直火のストーブの温かさってどうしてこんなに気持ち良いのかな?

チロチロ揺れるストーブの炎を見ているとこのまま今日が終わりそうなので
気持ちを切り替え、気合を入れ、勢いをつけて、また寒い屋外へ・・

涸沢岳(3110m)へ登り、一度小屋まで下りて今度は奥穂高岳(3190m)へ。

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北穂高岳から大キレット、槍ヶ岳までドドーンと展望。
このパノラマは何度見ても迫力あるな~

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反対側は奥穂、前穂がドドーン!
涸沢岳から奥穂高は標高差80mなのですが
ここ(涸沢岳)から見るともっと高く見えるのはなんでだろう?

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奥穂、西穂ジャンダルムもドーン!

やっぱりジャンダルムはカッコいいな~

山を歩く人にしかわかりづらいですが
ボクはジャンダルムや甲斐駒の摩利支天みたいな主峰近くのドーム型の山が好きなんです。
これまた、なんでだろう?

強風の中、デジカメで撮っていると突然「バッテリー切れ」のサインが・・・
また温めると復活するんですがメンドクサイナ~


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強盗でもテロでもありません。
もちろん学生運動なんてのも世代が違います。

いろんな人のブログで見る「自分撮り」はなんであんなに上手く撮れるんだろう?
あまり自分撮りしないのでなかなか上手くいきません。

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今回の特殊任務。
西岡さんのジャムを3000mで味わう!!

何気ない西岡さんとのやり取りで「じゃあ持っていこう!」という事になりました!
実はボク、甘い物が得意ではないのですが山に行く時の行動食は比較的甘めがベスト。
カロリー計算しやすいカロリーメイトとオールレーズンがボクの定番ですが
今回はそれに西岡さんのジャムをプラス!

本当は涸沢岳、もしくは奥穂高岳山頂で写真撮る予定ですが
強風とやる気のないデジカメのおかげで失敗しました・・・(西岡さんごめんなさい・・)
山頂の強風と低気温でデジカメは職務放棄・・・
という事で奥穂をバックに西岡さんのジャムでございます。

東京より少し深いブルーと雪と岩稜のモノトーンの世界に
鮮やかなイチゴの赤と柚子の黄色がなんだかあまり見ない組み合わせで新鮮でした!

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西岡さんのジャムは瓶ではなくビニールなので軽くコレは意外と山ではいいですね!
一応冷蔵保存なんですがココ、間違いなくナモ商会の保冷ショーケースより気温低いですから・・

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柚子ジャムのあの柚子らしい苦みが疲れた身体にジンワリと沁み込んでいきます。
イチゴジャムはイチゴのゴロゴロ感が3000mの稜線ではやたらとうれしくなりますよ!

実は二枚目の写真を撮るときに雪面に置いた柚子ジャムがススーと静かに滑り始め
危うく柚子ジャムが700メートル下の涸沢ヒュッテまで滑落するとこでした。

いきなり稜線からジャムが滑り落ちて来たら下の人も驚くだろうな・・・

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ジャムは滑り落ちませんでしたが
ボクはここから滑ってテント(矢印がテントと涸沢ヒュッテ)まで戻ります!

登りは2時間以上かかりますが帰りは滑って下るので楽しいんですよ!!
今年の冬は「ソリ」で鍛えた感覚で一気に700m下ります!!

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なかなかの斜度なので速度は出ます! 楽しい!!
GWのピーク時は行列ができるほど登山者がいましたが本日は無人!
そうなると絶対滑り降りる方が楽しいんですね。

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振り返ると自分のトレースがくっきりと!
下りはなんと25分少々!!!

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矢印からスタートしたのですが下から見るとなかなかの距離と迫力。
初日はバックカントリースキーを楽しむ姿も見れました。

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3泊もするのでお布団(シュラフ)も干さないと!
快晴で空気が乾燥しているのでグングン乾きます。

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昨日までの雪が嘘のような快晴に恵まれテンションは上がります!

今日はいろいろ登れたし、ダイナミックな滑りも楽しんだし、

そうなると・・・

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涸沢ヒュッテと言えばコレ!

ヒュッテに近いとこれだからな~ もう最高です!
コンビニのおでんとは違いますよ!!
シミシミに味の沁みたタマゴなんてもう「うわ~」って言いそうです!

しかも生ビア!




「ざまあみろー」

って叫びたくなるのはなんでだろう?

でも「ざまあみろー」的な旨さです。

生ビア800円でおでんは100円程度。
だけどここ北アルプスのど真ん中、しかも2300mの高地で
まわりはグルっと穂高連峰!

毎回思うのですがココのおでんが一番好きです!

そんなことでおでん&生ビアに今年も大満足し、さらに缶ビールを購入し
テントに戻り夕方には就寝。 東京では考えられないウルトラ健全な生活。

明るくなる→起きる
暗くなる→寝る

素晴らしいサイクルだな~

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最終日の夜はこの4日間で一番冷え込みテント内の水が凍結していました。
でもまあシュラフは暖かく厳冬期のテント泊に比べれば全く問題なし!

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最終日の朝はゆっくりコーヒーを楽しみます。
ってインスタントだし・・・

ボクはこのインスタントが大好きなんです・・
一応オーガニックな職業なんですがコレが一番好きでして。

少しでも荷物を軽くしたいのですがこのコーヒーだけは
毎回新しいボトルを買い、封を切るときのあの香りを楽しみたいので
重くてもボトルで持ち込みます。

ゴールドブレンド、といえば
「違いの分かる男」ですよね~

お湯を沸かしながら
「ダバダ~」と歌うのが正統派。

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テントをたたみ、バックパックに荷物をパックしいよいよ下山・・・

振り返ると山の間から穂高の稜線が・・・

4日間なんてあっという間だな~

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4日前と比べて上高地は確実に新芽が芽吹き、春の雰囲気がハッキリし出しました。

ヒキガエルが求愛行動のため鳴いていたり
猿たちは日向ぼっこしたり
雪の融けた湿原からは新芽がニョキニョキ出てきたり
と、なんだか生命感の強い上高地になりました。

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一日だけ雪でしたが他の3日間は快晴!
今年も素晴らしい景観とお天気に恵まれました。

一度でいいから4月末の開山から11月のシーズンオフまでを
涸沢で過ごせたらな、といつも考えてしまいます。

「時々行くからいいんだよ」

とよく言われますが、ぜぇ~たいにそんなことはない!と言い切れますね~
雨の日も風の日も雪の日も穂高の中なら飽きることもないと思います。

そんなことで翌日からは「日常」が当たり前のように戻ってきましたが
「次はいついこうかな~」なんて考えながらお仕事しております。


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by namo831 | 2014-05-09 15:17
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